雷轟〜Rolling Thunder

これもプレビュー版な感想ですので、詳細は後ほど。


やっとの事で、読み始めることが出来ましたが…読んでみるとやっぱり、面白いんですよねぇ。しかし、今回はアヴァロンほど親切じゃないところがミソ。
最低でも二次大戦前後の主要な戦闘機を知らないと、殆ど楽しめないかもしれません。


こちらは本当の意味での架空戦記もので、プロローグとして南北戦争で南軍が独立を勝ち取り、アメリカが二分された、というところから始まります。
プロローグといっても、その内容は必要にして十分以上であり、この辺はAoE3プレイヤーは燃えるところなんじゃないでしょうか。


本編としては、南北戦争から一世紀経った世界大戦にて日本がそれなりの覇権を握った世界…ローリングサンダーと言えば、所謂『北爆』、ベトナム戦争を象徴するタームですが、これを日本がになった場合…というのを描いている世界です。
本編に入ると、途端に戦闘機の知識が無いと楽しめないようになっています。この辺はアヴァロンの小説版では銃器に対する描写…というより、殆ど説明文といって良いほどの描写があったのですが、今回はその辺がそれなりになっており…というより、前提知識としてその辺は持っているように、という雰囲気がアリアリと読めます。


戦闘爆撃機でだらだらとした…ベトナム特有のあの雰囲気から、本気でミグを落としたい、戦争がしたいという男の話。
…と、書くと破天荒な主人公を想像してしまいがち、ですが、そこは押井守の小説です。クセのあるやり口が心地良いです。


しかし…今回は読む時期を完全に失敗したかも、なぁと思っています。
何せ皇国の守護者の緻密な描写が面白すぎて、雷轟では物足りなくなっている*1んですよね。それでも、十分な内容はありますし、今、読んでいるところが『これから話が回りだすところ』なので。
そうそう、その前に既に食事中の濃い話とか、例の奴は出てきていますけれどね。


本編があまり読み進んでいないので、周辺の情報を。


今年の『押井守、戦争を語る』に参加した方は解ると思いますが…件の作品…作品A、としておきましょうか。それを、後半セッション全編を使って叩いた理由は、多分、この雷轟と実はやろうとしている方向が、かなり似ているからなんじゃないか?と思った次第です。*2


やっぱり、感想を書くにはちょっと時期尚早、だったかもしれないと少し反省したよしつねでした。
もう一度、ちゃんとした感想を書きます。


いやだって、サイン本だから読まないわけにはいかないじゃないw

*1:それだけじゃなく、AoE3の影響も多分に受けていると思いますが…

*2:ある方の助力で作品Aを見ることが出来ましたが…うーむ、これは正直…寧ろ面白いと思うのですが…やっぱり、色んな所で『アレ』な表現が出てきます