増幅する恐怖 〜DEAD SPACE xbox360

なかなか進まないDEAD SPACEですが、演出の…特に恐怖の演出の秀逸さは、こりゃもう書かなきゃならんだろうと思います。


パートナーからの不吉なメッセージを再生しつつ、突然音信不通になった採掘コロニー石村*1に向かう調査団、その一人が主人公のアイザック
石村に接近するが、その変わり果てた姿に驚愕する暇も無く、調査団は石村に不時着、何とか石村へ突入出来たものの、内部も至る所は破壊され尽しており、電源すらまともに稼動していない状態です。
そして、彼らは元はコロニーの作業員達であったであろう異形の怪物と遭遇する…というのが大まかなストーリーです。


このゲーム、以前に書いた通り、ストロングスタイルの恐怖演出で、簡単に言うと自分で入ったお化け屋敷にさんざんびびらされる、しかも時には死ぬ事もあるという、超正統派スタイル、なんですが…。


よしつねが気に入ったのは、そうしたストロングスタイルではない『文字』での演出、なんですよね。


  • 採掘コロニーには不釣合いな設備の主研究室。



  • 何故か、妊婦の人体図や神経系図が。



  • 人体模型と、異形の人体図。



  • 研究主任のものと思われる部屋にある、企業マーク。



  • 胎児のレントゲン写真。しかし、右のレントゲンは…そして、アイザックはこの後…!



…とまぁ、こんな感じで煽ってくるのですが、コレはまだ序の口。
何となく嫌な気分になる、という程度。
本当に怖いのはこれから、だったんですよね…。


アイザックは生体認証を解除するため、石村の責任者の生体を入手しなければならなくなる。しかし、生体はどうやら、石村の医療施設のモルグ…死体安置所にあることが解る。
アイザックは石村クリニックへ向かう。


  • 待合室の前にある、石村クリニックの看板。



  • 石村クリニックの待合室。ドアをくぐるとそこには…!



  • まず目に飛び込んでくる…『助けて!』『私たちを助けて!』『私を助けて!』



  • 今…。



  • 『助けて!』『助けて!』『助けて!』『私を!』



  • 『こいつが、こいつが、こいつが』このマーク、先ほどのスポンサー企業の…!



  • 『ここは安全?いいや!』



…とまぁ、雰囲気込みでいとも簡単に恐怖という感情が喚起される訳です。
他にも色々とあります。例えばガラス張りの壁に、掌で書いたと思しき『help』の文字とか。


このゲームは…というより、今、海外で作られているゲームは、単純に暴力を楽しむだけのものではなくなってきています。
Xbox360ならば、ちょっとした英語力があれば、いや、英語力が無くてもwiki等でストーリー解説くらいはどこでも見つかります。
円高のこの時期だからこそ、良質の海外ゲームを堪能してみるのは如何ですか?

*1:ゲーム中にも漢字で『石村』と書かれております