300(スリーハンドレット) 〜スパルタ無双?

以前から予告していた通り、それから先ほど書き上げたとおり、映画300(スリーハンドレット)を見に行きました。鶴岡さんと一緒に。


場所は市川のシネコン、時間は予告が終るちょうどくらいに席に着いて、エンドクレジットまでしっかり見てきました。


300は原作のコミックがあり、それを映画化したものです。
ペルシャ戦争のテルモピュライの戦いをダイナミックに解釈した作品です。


なるべくストーリーに触れない程度に感想を。
よしつねは前情報が一切無い状態で見に行ったのですが、噂通りの映像美でした。
かなり切れのある映像にわざとブラーを入れて、情緒的で温かみのある、しかしシャープな感じもあると言う不思議な画になっていました。


CGに関しての技術は現状でのほぼ限界まで来ていて、かなり精度の高い技術が駆使されている、と言うのが良く解ります。
特にスパルタ重装歩兵の殺陣のシーンは本当にキレが良く、蓄発の間隔、血飛沫、獲物の質感、ブレなどは実写以上の現実感がある、と言っても過言ではありませんでした。
それから、僕が特に気に入っているのは、ペルシャ軍を食い止めるべく峡谷に配置された、スパルタ重装歩兵とペルシャ軍の初陣…スパルタのファランクスの表現。
圧倒的な敵・敵・敵を目の前にする感覚が実に良く表現できていました。この映画のお気に入りのシーンです


ストーリー自体は、史実とは異なり、ドラマティックに描かれている部分が多いのですが、それでもストーリー展開の濃密さ、というのは求められませんでした。
もう少し、内助の功…スパルタ王の妃の話や、背景、政治における駆け引き等を盛り込んでみると、もっと幅が広がったんじゃないかな、と思います。


しかしながら、この映画は何と言っても、その映像美と全編に渡るバトルが見所の映画であります。
『ここはスパルタだぁぁぁぁ!』
『私が求めるのはただひとつ…跪け。』
そういう堪能の仕方をすると、楽しめるかと思います。
それからAge of Empire2経験者は絶対に見るべきとも思います。


見終わった後、鶴岡さんと感想を話したところ、見事に一致したのが…。
『スパルタ無双、企画書書けるんじゃね?』
と二人でひとしきり、熱のあるアイディアを出したものの…『有名な武将が
特にペルシャ軍に圧倒的に足りなく無い?』
という結果に。
無残…。


と、言うわけで…。
この映画、ストーリー云々は軽く流し、映像美とアクションを中心に軽い気持ちで見に行く事をお勧めします。
よしつね的には史実をいい感じにアレンジしている点も楽しめました。特に、ラストの史実では絶対にありえないシーンも、実は結構気に入っています。