コクピットイズム

まだまだ続く、本の話。


よしつねは『人がまず、買わない本を買う』という気質があります。
例えば…イカロス出版、ご存知ですか?
電車や飛行機を中心としたこゆぅぅぅぅぅうい雑誌を作る出版社、なんですがね、ここで最近『コクピットイズム』という本を創刊した次第です。季刊なだけに中身は濃いです。


本当は2010年に退役となるシャトルの資料が欲しいなぁ、と思っていたのですが、たまたまコンバットマガジン、アームズマガジンを買いに行った時に、表紙がシャトルだったこの本を手にした次第です。


大判130ページフルカラーでも1500円とはちょっと高めですが、変なCDを買ってしまうよりかは得か、と納得して購入。


内容は期待していた通りです。
現存、事故機、練習機やモックアップまで含めた全シャトルの解説付き写真、シャトルコクピット内の写真とパネルの解説、それからリフトオフからパワーフライト、軌道投入までのアプローチや、退役までの全ミッション概要、グランドアプローチまで載っていて、よしつね的にはかなり満足度が高い本でした。


実際にはシャトルミッションの話だけではなく、基本は鉄分の高い人*1向けのようで、電車のコクピットの解説に結構なページを割いていたりします。
それから、身近なところとして車のコクピットというのも面白い。


車はランボルギーニから軽自動車まで幅広く扱っているのですが、軽自動車の…特にホンダの『とりあえず出しておけ』レベルの軽を一刀両断にしています。
んで、切り口が車好きの切り口ではなく、男の仕事場としてのコクピット好きの偏執的な切り口なので、けなし方も半端じゃない、というところが斬新でした、ねぇ。
但し、基本的に大手メーカーに関しては…ですが。


一番はスバルのアルシオーネ、しかもSVX*2じゃ無くて初代の方のコクピットを紹介していたのがこの雑誌はイっちゃってるなぁと思った次第です。


そして、この話は続きます。

*1:鉄道に関する知識レベルの高い人をよしつねは『鉄分が高い』と称します

*2:アルシオーネSVXはスバルがバブル時代に無制限に開発費を投入したスペシャリティカーです。この車の凄いところはジウジアーロデザインとかボクサーエンジンとかじゃなくて、規格ねじとオーディオを除いて総てSVX専用パーツである、ということ。無論、アフターパーツなど現存しているかどうかも怪しい…というより、もはや絶滅しているんじゃないか、と思うのですが…こういう車、また出てきてくれないかなぁとよしつねは寂しく思います。他には溶接が5000箇所にもわたったり。現在は冶金工学の発展もあって、そこまで溶接が必要ではないのですが、それを考えても、5000箇所という数字は、今のスポット増し溶接…追加で剛性を増すために行う溶接の事…を考えても、物凄い手間隙掛かった車、と言うのが解ります