こんな集金システム、要らないでしょ

この世の中、色んな集金システムがあるのですが、こんな酷い組織は無いと思うんですが。



とりあえず、ネットの情報なんで、個人的な、感情に満ちた意見として以下は書きますね。


ちょっくら調べてみたのだけれど、件のお店はフレンチレストランという事で、それに加えて、ピアノ伴奏のサービスがあるらしい。
お店とぐるナビのサイトはこんな感じ。



最大100名のレストラン、まぁ、ちょっとしたコンサートは可能といえば可能、ではあるものの、そこで流していたのは著作権が切れているものやオリジナルのクラシックだという。何だかねぇ全く。
こうした、取れるところから…いやいや、本来、取れないと思うのだけれど、明確に著作権違反が確認されていないわけだし。


そして、裁判の結果。

判決が30日、大阪地裁であった。田中俊次裁判長は「将来的にも著作権侵害行為を続ける恐れがある」として演奏差し止めやピアノ撤去、損害金約190万円の支払いなどを命じる判決を言い渡した。(抜粋)
読売新聞 1月29日朝刊、1月31日朝刊



いやもうなんつーか…。
本当にこんな人間が裁判やってていいのかって言う裁判官、だよなぁ。
この国には、推定無罪の原則があるんじゃなかったのか?*1
それにしても、将来的な可能性、って何なんだろうねぇ。その辺の定義が裁判でされていたんだろうか。


仮に、そうした行為があったとして、誰が不利益を受けるんだ?
少なくとも、店員たちは今回の件で自ら著作権違反をするとは思えないし、ある可能性としては、ワイン飲みすぎのおっちゃんが調子に乗って「猫ふんじゃった」とか「TOKIO」をぽろんぽろん調子っぱずれで弾くだけだろうなぁ。


こうした強権発動というより、超法規的措置にしか見えない横暴さ加減、本当にJASRACという組織は、そこまでしてお金を集める必要があるのか、また、そうした集金は本当に有効に活用されているのか、どうか納得のいく説明が欲しいと思うよしつねでした。


つうかさ、誰かJASRACの資金の流れを監視するオンブズマン、組織しない?きっと面白い事になると思うから。

*1:刑事法の基本原則であるので、適切な例えではないが