『痛みが無い』という恐怖

のっけから、物騒なタイトルですが、何の事は無い、ソフトコンタクトレンズの事。


よしつねは今まで、ハードコンタクトレンズを使用していました。
最近はソフトのユーザも増えていると言うか、主流派なのですが、昔はそうじゃありませんでした。寧ろ、ハードの方が主流でした。


そも、コンタクトレンズと言うのは、直接目にレンズを付ける事によって視力を矯正するというものです。
メガネ等の間接的な視力矯正と異なり、眼球に直接レンズを付ける*1ので、より高い視力の矯正が出来るのが特徴です。


そして、そのレンズは製法により大きく分けてハードレンズとソフトレンズがあります。


ハードレンズは文字通り、硬く比較的小さな径となっています。ソフトレンズはその逆で、径は大きくレンズはぺなぺなのふにゃふにゃです。


実際に使ってみると解るのですが、ハードレンズは硬い異物が目に入っている感覚があります。だからこそ、屈折率の修正がしやすく、ソフトレンズより強力な矯正が可能となっています。


ソフトレンズは素材が柔らかい分、異物感は少なく、つけていることを忘れるくらいに自然な感覚になります。但し、レンズ自体が薄いので、視力の矯正力はハードに対して劣ります。


今回よしつね、コンタクトを紛失したのをきっかけに、初めてソフトコンタクトレンズを装着した次第なのですが…。
まずぷるぷるして着けづらい、レンズがどこにあるかよく解らない。という事態に襲われました。
おろおろしていると看護士さんが入れてくれました♪いやぁ、別に期待していた訳ではないのですがきれいな白い手が顔に触れるのはとっても萌えます。ナース最高いぇぇぇい!


さておき。
最初に予測していた通り、やはりフォーカスはハードに比べると甘くなってしまいました。但し、試着用のレンズがトーリック…乱視矯正が無いタイプなので、もう少しはっきりと見えるはず、という話。


んで、一番ヤバイな、と思ったのが装着時の違和感が全くと言っていいほど無いこと。こいつはヤバイ。


ハードレンズの場合は、異物感もある事ながら、ちょっと汚れていたり眼の調子が悪いとものすごく痛いので、すぐに解ります。
しかしながら、ソフトレンズはそれが全く無い。
医者の先生からも散々言われましたが、ソフトの場合、先の痛みがまるでないので目の病気が悪化してから来る患者さんがとにかく多いそうです。


以上の理由から、個人的には最初のコンタクトはハードをお勧めします。レンズの洗浄などのメンテナンスも楽ですしね。


人の痛みというのは、体というLANにとって重要なパケットなのですが、最近はこれを必要以上に無視しすぎる気がします。


ハード、ソフトいずれにせよ、目の病気は深刻な事態になりやすいので、違和感をちょっとでも覚えたら、コンタクトの装着をやめて、眼科に行きましょう。


物理的な痛みには敏感なのですが、精神的な痛みに対してあまりに鈍感な人間が最近は多い…というのは、三十路のおっさんの小言でした。蛇足。

*1:カメラのレンズが複数枚のレンズを密着している事を考えると良いかも知れない