死への無知

実は死というイベントは、よしつね大変楽しみにしておりますが、それが自分ではない場合、とにかく面倒、ということで…。


ボンバーマンでステージクリア時の雌型の勝利ポーズで乳が僅かにたゆっておっぱい!おっぱい!な最中、ピンポンダッシュの糞餓鬼よろしく、けたたましく呼び鈴が鳴らされました。


日曜昼時のおっぱい!おっぱい!を邪魔した罪は万死に値するのだが、宗教関連だったら、子一時間かけて遊んでやろうと思いつつ、扉を開けると…。
「すみません、向かいの何某ですが、今朝、父がなくなりまして…。」「はぁ、それは…お悔やみ申し上げます。」「それで、町内会長さんに仕切ってもらわないと、わしら動けんので、お願いできますか?」「え、あ、は? は、解りました、とりあえずは今まで通りに、準備をお願いします、追ってお願い色々しますので。」「よろしくお願いします。」「いえ、こちらこそ何も解らんので、よろしくお願いします。」


青天の霹靂である。
さて、困ったものだ。よしつね、この歳になるまで式といったら、勝利の方程式くらいしか知らん。ほかに士気とか指揮なら知っているんだが。
という事で、冷水シャワーを浴びておっぱいを脳内から追い払うと、ネット世代全開で葬儀の手順をグーグル先生に聞き、更には葬儀の手配の連絡先とか、死亡報告書とか、経費の概算をメモって家を出ると、あらかたの打ち合わせは完了、自分のメモを渡して、回覧板で通夜と葬式の予定を回して以上、と相成りました。
通夜での受付は、仕事の関係で丁重にお断り&依頼をかけて。


しっかしまぁ…その後。
流石に葬式の手順くらい知らないと、あんまりにあんまりだろうと思って、更にグーグル先生にご教授願うと…。


めんどくせぇ。


大体、何でこんなに金がかかるんだ? まぁ、坊さん呼んだり祭壇飾ったり、棺箱入れて燃やしてもらうだけでこんなに金がかかるのか? 葬式保険は無いのか? と思ってしまうくらい。いや、あるかもしれないけれど。
また、荼毘に臥した後にも精進落としとか初七日とか、本当に面倒だ。死んだ後だからどうでもいいっちゃどうでも良いんだが、周りの連中に迷惑を掛けるのは、本当に忍びない。


少なくとも、後40年は生きるつもりなので、無駄なのだが、遺書代わりに。
自分は密葬で良いです。出来るならば、散骨は宇宙にお願いしたいが。精進落としも初七日もいらない。死んだらさっさと星の材料にして下さい。
それこそね、ちょっと落ち着いた酒場でも貸し切って、皆で飲んで一日思い出話に浸ってくれたら、僕はそれで十分ですよ。
当の本人がいないのに、100万も200万も掛けるのは、愚の骨頂です。それだったら、死に水をビキニのねーちゃん3人くらいにとって貰いたいわ。
死ぬのがもったいなくて、元気になるかもしれんがなw


…とまぁ、よしつねが一般常識がどれだけ欠如しているか、というのを思い知らされた次第です。
みんな、今からでも遅くないから、冠婚葬祭の手順は知っておいた方が良いぞ。
僕みたいに『死んだ後はどーでもいい』って奴ばかりじゃないからね。