惨敗

唐突だけれど、餃子が食いたくなったので、材料を買い漁る事にしました。


よしつねは、基本的に美味いものを食いたい時には外食にするのですが、腹いっぱい食いたいときは自分で作る事にしています。
ラーメンだろうとなんだろうと。


さて。
餃子はひき肉、にら、キャベツ、にんにく等を混ぜ合わせた具をワンタンで包むという、作ることそれ自体は比較的簡単に出来る料理です。
それこそ、そこいらの小学生でも作ることだけは作れます。*1
但し…焼き上げが死ぬほど難しい。
今回は、それを実証した形となりました。


昼過ぎから具を作り出し、ワンタンは『特製ジャンボ餃子用』を買っていたので、それを使って餃子を作る。
ワンタンに具を握りこむ時に、ラードを加えると、ジューシーに仕上がる。


そして焼き。
餃子の焼きは、具の中まで火を通す必要があるため、単に焼くだけでなく蒸し焼きでなければならないのです。
過去、よしつねは友人*2の指導の下、ほぼ完璧な餃子を作れた経験があり、そんなよしつねの作る餃子が不味いはずがなく、焼き方もしっかり覚えている。


別途、やかんで熱湯を沸かしておく。
最初はフライパンを煙が出るまで熱する。
そして火を止め、油をフライパンに垂らす。
その後に手早く、餃子がくっつかない様に順に並べて、強火で火をかけたら、あらかじめ沸かしていた熱湯を餃子にそっとかけるように入れる。
そして蓋をして待つこと数分。
さした湯が蒸発したら、油をフライパンのふちから回すように入れる。
最後に餃子の表がきつね色に焦げ目が付いたら出来上がり。
何だ、しっかり覚えているじゃないか! 完璧だな、中華マスターよしつね!






惨敗。4-1で惨敗ですよ、お嬢さん!
それは、餃子を蒸している時に起きました。
ぱっくりと開くんですよ! 餃子さんが! 中の具が! 出ちゃう! でちゃうぅぅぅ…!
当然、200度近くあるフライパンの中に手を突っ込む事なぞ出来ず、投入した餃子、一小隊3個の三小隊、一個中隊の餃子のうち、1小隊壊滅、残る2小隊のうち1小隊は中破、残存兵力である1小隊もワンタンの口が開きかかる。
都合、9個の内4個がヘイフリックの限界を超え修復不能、かろうじて壊滅を免れた5個も甚大なダメージを被る。
フライパンに残るは、正体不明のワンタンとひき肉の混ざり物の中に漂う水餃子のみであった…。


失敗の原因は注し湯。
後から思い出すと、こんな量じゃ、焦げ付かないか? という程度の僅かな量で十分蒸せた。その時に注したのは、餃子の1/3が浸っている。どう考えても200cc以上。*3


料理は化学*4と、言ったもんだが…今回は惨敗でした。


餃子の具はまだ残っているので、今度は普通のワンタンを購入し、リベンジする予定です。


出来た餃子は…具が美味く出来たので、それなりに食べられましたが…焼き餃子では、決してありませんでした。
…やっぱり、料理が出来る人は偉大だ! と思うよしつねでした。

*1:実際には、具にラードやらラー油、パセリ、しょうが、長ネギ、しいたけ等を混ぜ合わせるなど、工夫の余地がある。この辺が味の差となってくる。本当はキムチ餃子にしようかと思ったのだが、お酒を飲むわけではないので、今回はオーソドックスな餃子にした

*2:その友人、某店の餃子を作っていたので、よしつねがさんざん『餃子作れ〜餃子作れ〜』とねだったところ、『そんなに食いたきゃてめぇで作れ、イチから教えてやる!』と相成った次第である

*3:更にその後、あまりの悔しさに友人に電話をして確認してみると、100ccでも十分、冷凍でない場合は70cc程度でも十分なんだそうだ

*4:よく使われるのは『お菓子作りは化学』という言葉。料理は確かに、分量を少し間違えただけで、食い物から産廃に早変わりする。しかも、お菓子の場合は、そもそも『形自体が作れない』という状態になる。シュークリームやパンを作ると、その辺がよく解る