見てきた人間から言うと

件の耐震強度偽造関連のリンク。この辺から。



さて。
僕からすると、こんなものは氷山の一角である。
逆にこの事件の発覚により、耐震強度ギリギリでも、基準は超えているというボーダーラインケースが完全に埋もれてしまうので、かえって事態は悪化しているとも言えなくはない。


そもそも、建築関連の連中は基本的に底なしに馬鹿である。
竹中工務店*1などの超巨大ゼネコンの連中は例外としても、セミコンやら一次、二次に至っては、もう利益が基本的に出せないのにも関わらず予算を絞る*2し、そうなると施工業者となればとにかく賃金が低く、質を問う方がどうかしていると思える状態なのである。
そんな連中に、セイフティファーストうんぬんを散々語ってきたのだが、当然そんなものは毛ほどにも感じるわけも無く…事故が起こらなくて幸い*3、でした。


そもそも、日本は建設業者が多すぎる。
本来ここまで業者数が多ければ、統廃合が行なわれてもおかしくないのだが、何故かそれは殆ど行なわれず、ありえないくらいの少ないパイの争奪戦、駆け引きと談合*4…自浄作用とかそういったものは全く無く、今の今まで来てしまった訳です。


余程の法的拘束力のある方法で、統廃合と質的改善を行なわない限り、またこういった事件は必ず起きます。
連中の言う事を信じるのは勝手ですが、僕はそれが全くもって無駄な事だと思います。

*1:実際、竹中クラスになってくると、商社の要素も多分に含んでいる。例えば自社システムの開発なぞ自前でやってしまうし。それに、本業の建築現場であるが、モデルケースを初めて見た時はものすごくショックだった。建築現場なのに異様にキレイなのである。それこそノートPCを使用できるくらい…まぁ、これは例外中の例外。基本的には馬鹿で駄目な業界である

*2:つまり、ありえないくらいの中抜きをするのである。そんな事をしたら、出来てくるものが滅茶苦茶になるのも当然である

*3:もう時効だから語りますが、錦糸町ウィンズのリフトで発生した人身事故…僕はその場にいたんですよね。ちょっと前には別の人間が「監督に見つかると煩いから止めろ」と言われつつも、被害者はリフトに乗っていたんですよね

*4:映画サラリーマン金太郎の劇中であった談合シーン、殆どアレと一緒のシーンが眼前で展開されるんですよ。いや、もっと下世話で酷いか