柘植めぐみ+水野良 ギャラクシーエンジェルEX 富士見ファンタジア

ギャラクシーエンジェルの最初期設定をもとにした小説。アニメが凄いことになっているんで、ついつい女の子のどたばたで以上、というイメージが強い本作ですが、ちゃんとした設定もあるんです。そんな作品。
そもそも、ギャラクシーエンジェルの設定は企画はブロッコリーですが、詳細な設定は水野良が行ってました。どこか*1のラジオ番組で、番宣代わりに設定をミルフィーユとミントが紹介する…って感じだったかな。これを聴いていた時は「うーん、キャストはよさげだがこのままでは…売れな…」って思って聴いていたり(笑。
で、本作品はその「本当の意味で」オフィシャルな設定に沿って書かれています。ですからミルフィーユが「フォルテ」と呼び捨てにしていたり、ヴァニラが抱えているノーマッドナノマシンのリスだったりと「明らかに笑いに走りにくい」設定になっています。必然、話もストーリーに骨があり投げっぱなしジャーマンの様な豪快さは無し。その分、キャラの裏側が見えるって感じですかね。
既にアニメをご覧の方にとって、強烈にキャラが立っているものだから、そのあたりとっつきにくい部分もありますが、前回のアニメ*2の最終話に反応した人は楽しめると思います。エピソード自体は良くこなれていますから。
でも…アニメのテンションを文章にしても面白いと思うんだけれどなぁ。してみたいんだけれどなぁ…。
強力にお勧めは出来ませんが、GA属性が強い方にはイイかもしれません。

*1:確か、超機動放送アニゲマスター内のコーナーだったような?

*2:ギャラクシーエンジェルAA、ダブルエースね