昨日のエウレカさん

昨日はビームス夫妻の壮絶な最後となる話。


今、キッズステーションでは、DVD&Bru-Rayの販促のためか、エウレカセブンのリピートを流しています。んで、昨日は中盤で最も盛り上がると思われるチャールズ、レイのビームス夫妻のエピソード。


これが凄まじく面白い。
強襲の手段が小型艇を囮に使った突入、突入後の月光号システムシャットダウン、チャールズ対ホランドの銃撃とまぁ、アクションだけとっても見所満載、なんですが…。


個人的にいいなぁと思っているのは『覚悟を決めた大人の生き様』というのを垣間見えることが出来るから、なんですよね。


このエピソードで僕が感じたのは『モラトリアムというのは永遠ではない』『未来は自ら作る、けれど人は過去に縛られる』そして『誰かを愛するということは貫くこと』と思いました。


随所にインサートカットとして、チャールズとレイの過去が明かされつつ、事態はどんどん進行していきます。その中で、レントンと出会うずっと前、レントンの父アドロックとエウレカが起こしたセブンスウェルによって、レイは子供が埋めない体になってしまった過去が明かされます。その上で、チャールズはレイにプロポーズし、一緒になる。


ハッキングを受けた月光号、落とされていた電力は回復し、チャールズはホランドの突撃と銃撃を受け、倒されます。死に際にホランドの太ももへライフルを叩き込みながら。
そして、レントン銃口に動揺したレイを取り押さえたタルホ。レイはチャールズとの最後の別れと彼の遺体に歩み寄り、物言わぬ唇に自らの唇を重ね…チャールズの死体を爆破します。突入前に飲み込んだ、自らの爆弾を口移しにし、彼の爆弾を起爆して。


レイは脱出し、再度、KLFスピアヘッドと白鳥号を使い月光号に強襲をかけます。
スピアヘッドを囮に使い、最後は月光号へと玉砕覚悟の特攻を仕掛けますが、ケンゴウの機転、そしてホランドの決死の一撃で辛くも危機を逃れる月光号。
爆発する白鳥号のブリッジで、レイはちぎれた左腕を伸ばします。エンゲージリングをはめたその左手に。
そして、爆発する白鳥号…。


レントンは二人の行動が理解できずに嘆いていましたが、今の僕ならば、解るような気がします。お互いに対し誠実であり、そしてお互いの望みに出来るだけ添い遂げる。
チャールズはホランドとの決着を、レイは自分が子供を産めなくなった体となる原因のエウレカの抹殺を。


『絶望に瀕した時、支えるのが友情、共に倒れるのが愛』とは誰が言った言葉だっけ。


過去との決別、そして自分の愛する人の望みを成し遂げる、そしてそれに対し相応の覚悟をする…これってある意味、僕の理想とする大人の姿の一つなんですよね。


このエピソードはエウレカレントンが『ニルバーシュと共に』成長するきっかけとなるターニングポイントでもあるのですが、見る方としては、チャールズとレイの眩しく儚い、そしてお互いに誠実な生き様が印象に残る回でした。


ちょっとだけ、二人が羨ましかったりも、します。