ひっさしぶりにデート(はぁと♪

日曜の事。
久しぶりに完全OFFをゲットできたので、ちょっくらデートに洒落込んでみましたよ。


あ、ちなみにこれは、先日言っていた苦労話のフィクションではなく、16日の話ね。


と言う訳で、先日の日曜、愛車の真・νよしつね号で雨模様の東京をうろうろしました。


とりあえずは日曜の午後、待ち合わせ場所へかるーくクルージング。これまた久々にちょっぴりオシャレをぶっこいてみたりしちゃったりなんかして!して!してぇぇぇ!
おっと、本日の首都高速はがらがら*1、脳汁は溢れるしもう!もう!もうぅぅぅ!
いかんいかん、アクセルはパーシャル、それが大人の嗜み。


都内某所*2、午後2時過ぎ。
ええはい、もう百も承知、なんですがねぇ…。
なぁんでこの娘っ子は、毎回毎回、遅刻するかなぁぁぁ!*3
あ、いや、うん。
僕もちょっと早く来すぎた。時間に関しちゃルーズな僕でも、こんなに首都高が空いているとはおもわなんだ…。とりあえず、車を駅のそばに止めて、一服しつつメール。ぽちっとなと送信。


『ごめんなさい〜よしつねさ〜ん♪』
いや、あの、その『♪』じゃないでしょう、既に30分も経過しているんですよ? 待ち合わせの時間から? その辺解ってます?
『いつもごめんなさい〜でも、逢えて嬉しい♪嬉しい?』
え、あ、うん。まぁ、その、うん。
『お腹、空いてません?』
ごっそりの荷物の中から、存外可愛らしいお弁当箱登場。


車の中では、しそ巻きから揚げとほうれん草の胡麻和え*4
さっくり食べつつ、東名をひた走る。
車中で『慌てて来たから、お化粧してもいいかな?』
別に見てないし、どうぞ。ブレーキ掛ける時は言うから。ちょっとだけ気をつけてね。『了解。大丈夫、これだけ丁寧な運転だから。』
ああそりゃどうも。
別に化粧をしなくても、十分可愛いと思うけれど? ま、礼儀としてメイクするってのはあるのかもしれないけれど。
『うーん、でも、すっぴんは、ちょっとね。ほら前見て!』
横浜町田で東名を降りる。


あーそういえばこの辺、前のninaさんちに行く時、よく降りたなぁ、などど思いつつ、南町田の109クランベリーモールシアターへ。
この場所、便利な場所の割には意外と人が少なく、映画館の館内も綺麗で、しかもJAFを初めとした各種割引もある。映画館としては穴場だったりする。


今回見たのは『P.S.I Love You』という映画。*5
脳腫瘍で死んだ夫から手紙が届いた未亡人は…という映画。かなり長めなんだけれども、これは男が見ても納得の映画だったりする。
夫の手紙から、生前、どんな男だったかを垣間見る事が回想シーンと共に見ることが出来る。無論、妻の方は良くも悪くも振り回されて、それでも充実した人生だった事が解る。
妻は堅実を装っている*6ものの、実は夫以上に夢見がちで、それ故に死んでしまった夫に縛られている。
夫の手紙は次々に届いて、その度に彼女はささやかな幸せと大きな哀しみ、新たな出会いや自分の夢の再確認を行っていく。
結末は言っちゃうとつまらないよね。
この映画、無論海の向こうで撮られた映画なんだけれども…実は、日本の女性の方が共感できるのでは?


隣ではぼろぼろ涙を流しながら、腕をしっかり掴まれて、ああ…やっぱりお胸の大きい娘って…いいよなぁ!
ここでハンカチを出せるかどうか、そこで男の価値は決まる。
あーあーもう、折角のお化粧が…。
『…ありがとう。いいお話だったね。』
勿論*7


送っていくついでに、最近の近況…というより、有体に言えば愚痴なのだが、色々と聞いてもらうことにした。
最近ちょっと噂になったサイゼリアにて、ちょっと多めに注文。
トマトとベーコンのパスタ、カルボナーラ、地中海風パエリア、ソーセージ盛り合わせ、生ハムピッツア、ほうれん草とベーコンの和え物、粉チーズにプチフォカチオ。
手際よくピッツアとパエリアを取り分けてもらって食事開始。
この辺の気遣いが、嬉しい。


んー、十分満腹。
『そういえば、最初のデートの時はすごかったねぇ?』
つか、あれは注文しすぎだろう。どう考えても。だって、どの皿も二人分だ、って言ったのにも拘らずばかすか頼んでさ。いや、もう、あの時は正直きつかったよ。
『今日くらいが丁度いいよね。』
僕が結構食べたけれどな。
『じゃ、このパエリアの残りとほうれん草、貰っちゃおうかな。』
どうぞ召し上がれ。一緒に丸くなろうよ。健康診断*8がちょっと怖いけれど。きっと医者にさ、何処をとっても完璧なメタボです!って言われるんだろうなぁ。
『私もちょっと、痩せないとなぁ…』
いやぁ、女性は痩せすぎよりも…うん、今の方がいいよ。別に太っているって訳じゃなし。お腹だって出ていないし、第一前に言ったじゃない? 水泳をやっていたお陰か、体のバランスは良いんだって。だから疲れにくいし。
『ん、それもそうかな?』
それにさ、せっかく良いラインなんだから、無理して崩しちゃうのはもったいないよ?
『それもそうだね♪』
こうした時間がたった三千円*9で得られるのは、実に貴重だと思う。


家まで送った。
はい到着。お疲れ様でした。
『うん、ありがとうね。』
シートベルトを外して、腕を助手席に回すと、同じように僕に腕を回してくれる。ほんのり、薔薇の香りが心地良い。
『だめ、ここじゃ見られるから。』
じゃ、ちょっとだけ、お茶してもいいかな?
『散らかっているけれど、良ければ、どうぞ。』
車を手早く取り回して、ワンルームの部屋へ。
僕が以前送った紅茶を入れつつ、そっと隣に座ってくれた。


3時間後、気だるいながらも明日の出勤を考えると帰らなければならないこの身がつらかった。

*1:天気も曇天〜雨、都内はマラソン大会で道路規制があり、しかも連休前ですから

*2:よしつねの以前の勤務地の隣の駅

*3:過去数回のデートのうち、『遅れて来なかった時が無い』という、真の兵。これを乙女属性とかいうには本当に無理がある

*4:汁気のあるものが無い。この辺が実は気が効く娘なんだなぁ、と思う

*5:本当は映画に間に合うか、ぎりぎりのところだったり、間に合わせるために色々したエピソードは割愛

*6:冒頭に夫が起業ローンを組んだ事を妻に散々なじられる。しかし、最後には妻をなんとか説得する事が出来る、というシーンがある。このシーンは実は、妻は堅実ではあるものの、抱えている夢は大きすぎて自分を縛っており、逆に夫は楽天的に見えているが、これから先の事を真剣に考えている事を垣間見る事が出来る

*7:映画のストーリーだけじゃない。他の男は笑顔を見ることが出来るかもしれないが、泣き顔はそうそう見られないからね

*8:12月早々に受診しなければならない

*9:食事というのは、何を食べるか、どのように食べるか、口に入れて問題の無いものであれば品質の良いものかなどでは全く無い。誰と食べるか、どんな状況で食べるか、であると思う