ドカポン・ザ・ワールド PS2

引越しの仮締めということで、鶴岡さん、十六夜さんと僕で土曜の夜にしゃぶしゃぶを敢行したのですが、その前に待ち時間があって、皆で出来るゲームを探そうという次第でドカポンに白羽の矢、となりました。


最近オンラインになったドカポンの最新作、ドカポン・ザ・ワールド*1を速攻、PS2にインストールしてプレイ。


ゲームはRPGボードゲームを組み合わせた感じ。
ゲームの基本としては、世界各国の村にはびこるボスとバトルして、バトルに勝利した村を自分のものとすることで上納金を稼ぐ、というもの。
特色としては、ロールプレイングゲームの要素を組み入れていて、バトルに勝つと経験値を獲得し、プレイヤーキャラの戦闘能力や妨害への耐性を獲得する事が出来る。
勝利条件は一定額のお金を確保するか、一定期間をプレイ*2して、最も獲得金額の多いプレイヤーが勝利、という条件を設定できるのだが…。
ここで鶴岡さん、何を思ったのかいきなり上限である999,999,999を設定する。


ゲームのビジュアルは3D基調なんだけれども、例のペーパークレイ、解りやすく言うとパラッパラッパーのああいった感じ。ペーパーマリオRPGとかね。
HDDプレイなので、まずまずの軽快な動作で進むんだけれど、ディスクだとちょっとつらそうな重さのゲームです。
ビジュアルで思い出したのだけれど、キャラクターデザインは『あの』吉崎観音氏、そして音楽は三十路以降のゲーマーでは知らない人はいない古代氏。個人的にはこれだけでもおなかいっぱいの気配です。


さて…。
このゲームの一番いやらしいところは物凄い数の対プレイヤー妨害工作が用意されているという点。
単純にステータス変化やダメージを与えるだけでなく、直接対決で勝利すると、一方的にアイテムや金をむしりとれるだけでなくプレイヤーキャラに言語道断なものをのっけたり出来る、という負け犬を徹底的に叩くシステムが構成されています。


それから、プレイヤーキャラの成長も見所のひとつです。
よしつねは無難に長持ち、序盤の成長がきついがガチな僧侶、十六夜さんは後半の伸びが期待できる盗賊、鶴岡さんはオーソドックスにして王道な戦士、だったのですが、ゲームの序盤が終りかける頃には妨害工作を恐ろしい精度で回避する盗賊(十六夜)やら一生回復で粘りと根性のみでしぶとく生き残る僧侶(よしつね)やらバトルのかみ合い次第では、ボスも一撃で屠る戦士(鶴岡)というキャラが出来上がります。
特に戦士は序盤が尋常でなく強力で、転職後、盗賊になっても見掛けは萌えキャラ以外何者でもないものの、持っているモーニングスター御影石棍棒としか思えない破壊力を叩き出すという凶悪なキャラクターを育てる事も出来ます。


また、盗賊は技の威力こそ若干劣るものの、ボスクラスの敵にほぼ100%の精度で妨害工作を仕掛けることが出来、自分の戦闘に入る前に永遠と毒でえおえおえお〜、炎であつぅあつっあっー!を繰り返させ、バトル開始時には廃人寸前まで追い込むことが出来ます。


僧侶はとにかく粘れる、選択さえ間違えなければ回復と攻撃を繰り返す事でレベル差を完全に無効化できるというメリットがあります。
しかし、逆に気を抜いて選択肢をミスると死亡確定、というのもこのキャラクターの特徴です。


…とまぁ、かなりの事が出来るボードゲーム、なのですが、キャラ成長を前提としたゲームシステムなだけに中盤以降のバランスがぶっ壊れており、12時間程度のプレイじゃ序盤を終らせるのがせいぜいという、非常にプレイ展開が重いゲームとなっております。
いただきストリートや桃太郎鉄道の30年プレイを想像していると、かなり厳しいゲーム、となっております。
何せ、上記の転職を行った盗賊や戦士でもバトルで即死させられる可能性が多分にあるので全く気が抜けません。


しかしながら、妨害工作の妙と、上位プレイヤーを不利にするランダムイベントが実に熱いので、いい感じにテンションは保つ事が出来ています。
かといって、下位プレイヤーにやさしいとは思えない、のではありますが。


当然のことながら、今回のドカポン、決着付かずで封じ手としてあります。
次回以降、プレイに進展があったらこの日記で書いていきます。

*1:…気のせいではあると思うんだけれど、このネーミングは『なるほど・ザ・ワールド』から来ているんだろうか?

*2:ゲーム進行はターン制で、一週間が基本となって何週プレイするか、というのを設定できる。決着をつけたいのであれば、ここで25週くらいにしておけば、12時間程度で決着をつけることが可能なので、けりをつけたいというプレイであればこちらで設定する事をお勧めします