流刑地pgr

何の気なしに、愛の流刑地のドラマを見ていたり。
念の為にお断りしておきますが、愛の流刑地のクライマックスが書かれています。あしからず。ネタバレです。


んまー、ちゃんと見ないで彼是言うのも気が引けるというよしつねならでは、のポリシーの元、見ているのですが…。
なんですか、この躁鬱展開は?


以降はすべて、個人的で私的な意見です。異論反論、是非ともお待ちしております。


まず思ったことは…。
これが赦されるのであれば、恋愛系もしくはハーレム系のヲタアニメのすべてを赦さないと、釣り合いというのが取れないと思う。
現代劇で、現実にあるようなプロセスを踏んでいるものの、詰る所は極端にディフォルメされた、しかも邪気眼な愛情という点では、深夜の恋愛系、ハーレム系、エロゲも含めていいと思うんだが、それらのアニメと本質的になんら変わりが無いと思います。


よしつねとしては、恋愛に対してはヤバイ方での、大人ののめり込みタイプなので、ごくごく僅かに、パーセンテージに表すのも馬鹿らしい位の共感はあるかもしれない、とは思うが…。
過激なシーンと倒錯で耳目を引くというのがどうも、よしつねとしては鼻につきます。
だってこれ、エロゲとやり方が全く変わらないじゃない?


不倫だの何だの、正直、僕には全てが解っているとはとても思えません。
上手な大人の関係、何てものは多分、言葉でしか知らなくて、現象として理解するものの本質は解らないと思います。経験としてそういうものは全くといって良いほどありませんし、自らそういう面倒な経験をしたいとも、積極的には思いませんから。


しかし、僕にとっては突っ込みどころ満載な話、ですねぇ。
そも、不倫でどうしても離れられない、いい歳してのめり込んでしまった、という所までは理解出来様ものの…せっくるの最中に首絞めて殺すか? しかも首の骨が陥没するくらい?うーむ、一体どこのエロゲですか。失笑すら出ません。


そして、僕ならば各方面にきっちりと義理だけは果たすと思うんですよ。
夢中になるのは良いのですが、振り回される方の事を考える余裕も無くなる程、のめり込むのは正直、異常と言われても致し方ないと思えてきます。
端的に言えば、全逃避。アヴァンチュールとかそういったロマンなぞ微塵もない。
そしてその末が、自分で考える事を全て捨て去って、相手の言いなりか。
全く。
自分も確かに、女性には甘えてしまう性質だけれど、ここまで投げっぱなしにしたら、愛情を注ぐ相手がもたないだろう。


この世ってのは、制限があるからこそ面白いと思うんですよね。
仕事だろうが遊びだろうが、そして恋愛だろうが。
そうした制限の枠の中で、自分がどれだけの事が出来るか、そして出来た結果を納得できるか、はたまた、枠自体を変えてしまうか…そうしたプロセスに意味があるのであって、その真っ只中の瞬間というのは、充足感こそあれ、意味があるかどうかは…少し、あやしいと思います。


やっぱり僕としては、刺激的なシーンを並べ立てて、何か意味があるんじゃないか? と思わせるこんな話、好きになれません。


どれだけ馬鹿馬鹿しくても楽しいのでは? という盲目の希望すら無い虚構に意味なぞありませんよ。特に恋愛というのは、ね。


追記:
終盤のご都合展開によしつね唖然。
幻の不倫相手にせっくる最中の殺して発言を聞かせたらともう…最近はエロゲでもここまでご都合主義的展開は見た事がない。
これを文芸作品と呼んだり、もてはやされるというのは…僕にはどうにも、病んでいるとしか思えないんだよね。
それと、古谷一行の気合の入りすぎた演技が、瀬戸朝香などの微妙な演技とかみ合わないこと…w
んでも、高岡早紀はいいね。


そして設定を見てみたんだけれど…男48歳、女35歳という設定。
やっぱりエロゲ、エロマンガとかわらないな。
オーラスにしても、精神異常と思わせる演技、としか、現象としてはとれない。


表現方法は段違いなれど、やっている事はケータイ小説と同じ。これね。



あー、古谷一行川島なお美って、そういう意味か。あざとい。
んでも、相関図の『男と女の愛の代弁者』に大爆笑したよしつね、でした。