禁断症状・ちょっと甘えてみた

禁煙開始から45時間を過ぎると、ニコチン切れの症状が出始める。
とにかく、無性に煙草が吸いたくなる…が、我慢できなくも無い、という微妙な感じの禁断症状に支配されている。
普段だったら僕の身体を僕の魂がどう使おうと、僕の勝手だし。とか言って、すっぱすぱ始めるんですが…今回はそうも行かない。
ということで、禁煙提案の張本人にご協力願うことにした。


「ちょっと甘えさせてください。煙草が吸いたくて…我慢できないわけじゃないですが、励ましの一言、お待ちしております。」


…送信完了。
5分もせず、レスポンスが。相変わらず早いなぁ。


「それじゃ、コホン。がんばれ〜! …なんて、うそです。そういえば、この前はほっぺただったよね。じゃあ今度は…?」


う、うそつけー!初めての時から舌が、で、その、びっくりしたのは僕だったりしたんだ…まぁ、嬉しいかな。


「あと5分くらいしたら、電話していい?」


…へっ? まじ? でも、まだ電車に乗っているので、まだ暫く時間が掛かるとメールすると、自宅最寄の駅で待っているという。電車を降りると、早々に電話してみた。
「こんばんは。今降りたところ。」
「…こんばんは。こっちは寒いよぉ〜!」
彼女は実は、電話が苦手らしい。話すと照れているように会話が途切れ途切れになるが…実際に会っている時も、会話がふっととぎれても全然不自然じゃない雰囲気、これと一緒の感じ。その感じが電話から伝わってくる。


「…本当、今日はありがとう。お陰で落ち着いた。」
「どういたしまして。ちょっとは役に立てたかな。」
「もう充分にね。」


確かに、落ち着いたなぁ。