事故に対する攻めの姿勢

免許更新のための講習を受けました。まるまる2時間ですよ!
僕の時給を知ってのことかっ!*1
で。
受講してすぐに見せられるのがどーでもいいっちゃどーでもいい、それなりに教訓めいたビデオなんですが・・・遂に32mm、普通のビデオになっています。そして内容もどんどん安っぽくなってきた気がします。どうにも。
1:29:300って例の法則*2と50km/hで反応時間0.2秒の場合の停止距離が13.9mとかなんとか・・・とにかく小賢しい。
に、しても。
適切な操作方法というのは、一切教えないのね、こう言うところは。
例えば、ビデオ講習中にパイロンを50km/hでスラローム、とぃうのがあって、一定50km/hでは4本抜けられない、というのがあったけれどもそんなのは当たり前車はハンドルだけで動かすものではないんですよね。何の為にブレーキ、アクセル、ギアが付いているんだか・・・。
一通り聞かないと免許が更新されないので聞きましたが、とにかくここで語られることは受け身の運転なんですよね。スピードを出さない、よく確認する、ヤバい操作はしないetcetc・・・。
それは間違っていませんが、現在の車の性能から考えると、あまりにも説得力が足りません。何せスピードは出る、視認性は良く視界は広い、オートマティックでフールプルーフという現在の車において、受け身であること事態が難しいのですから。
よしつねが常々敢行していることですが、もっと事故に対してアクティブに働いていかないと、事故は減らないと思います。
例えば、ABSってものがどんな機能でどういう効力があるか、という説明が欲しいです。少なくとも、今現在販売されている車の殆どにABSが装着されています。そのABSの機能はこんな感じです。

  1. ABS:一般的にはAntilock Break Systemの略とされている。
  2. ブレーキを踏んだ時にタイヤのロック(完全にタイヤが止まる状態)を機械的に防ぐ。
  3. ドライバーはロックを意識せず、めいっぱいブレーキを踏めば良い。総じて簡単な操作でブレーキの効力を最大限に引き出せる。
  4. 摩擦係数の関係から、タイヤはロックした状態より回っている方が止まるまでの距離は短くなる。
  5. 前輪に加重と共に摩擦が増加するので、ブレーキを踏みながらでもハンドルが効く。

しかし、これは一般的な話であり、実はこんなのもあります。

  1. 低速(40〜50km/h)の場合は、タイヤをロックさせた方が早く止まれる場合がある。
  2. ABSでブレーキング中でもハンドルは効くが、効きすぎる場合もある。雨ではスピンする危険性がある。
  3. タイヤロックを検出するセンサーの精度や路面の状態によってはロック時間が長くなり、制動距離が伸びてしまう。

確かに、事故を起こさないように、はなっから「制限」をかけるのは当たり前、なのですが、メカニズムを理解した上で運転技術自体の向上を狙う、というアプローチ、間違っていますかねぇ・・・?
ちなみによしつね、特に都市部の公道では自分が制御できる限界の6〜7割程度しか出しません。車の性能に至っては半分も出ていないでしょう。
最後に。
僕は自分の運転に自信があります。もちろん上手い、下手という意味では無く、車を安全に走らせること、という意味なんですけれどね。よく「運転の自信は驕りだ」と言われますが、ちゃんと操作できる自信がないならば、ハンドルは握らない方が良いと思います。

*1:知っている人は知っていると思うが、僕を2時間作業に投入した場合・・・講習費用より・・・

*2:ハインリッヒの法則ね。これは運転だけでなく、リスクヘッジに関わる作業ではよく使用されます。僕がこの法則を初めて知ったのは、建設業の営業をしていた時です。あの安全講習は適切だったなぁ。ま、予算が余る公共系だったからかな。本来は僕らより、職人さんに受けさせるべき