攻殻機動隊 STANDALONE COMPLEX PS2

昨日のライブは過去最高の20人越えと大盛況でしたが、これは題材が良かったんでしょうね。ということで、初プレイと殆ど変わらない状態の攻殻SACです。
少佐やバトーさんが見える視点で展開するTPSです。操作対象が先に書いた通り、少佐とバトーさんの二種類あり、基本は殆ど変わらないのですが、若干味付けが変わっています。古い喩えですみませんが技の少佐に力のバトーさんってところでしょうか。
物語はSACファーストシーズンのロストエピソード、という位置付けで、フルボイス、言うまでもなくキャストは同じなので、SACを見た人ならばすんなりと世界に入っていけると思います。
ゲームの展開は特定のポイントに到達するのがほぼ共通した目的です。ボスクリア等もありますが、殆どは複雑な地形をサイボーグならではの精密射撃や機動、そしてゴーストハックでクリアしていきます。
ここで、若干の味付けが出てくるわけですが、少佐は二段三角飛びが出来るので、その分、複雑な地形をクリアするよう設定されています。バトーさんは逆に重火器がアイテムとして配置されているので、それを上手に使っていく事になります。少佐は敵を倒すのには少々不向きで、1on1の状況を上手く作るか、遠距離からの狙撃、グレネードなどの使いこなしがキモ。
題材だけでも十分楽しめるのですが、少々苦言を呈しておきます。
まず、地形のクリア方法の説明が若干不親切で、一番最初の港の潜入で苦労するかもしれません。トレーニングモードで操作自体は解りますが、応用が一切無いので厳しいかと思われます。
それから、照準がやや難しいと感じました。ヘッドショットがあるかは不明ですが、意外に狙いづらいな、というのが正直な感想です*1。リロードもあまり意味がないです。
で、一番難儀するだろうと思われるのは一撃死です。落下はまぁ、ゲームの性質上*2致し方ないのですが、スナイパーはかなり厳しいと思います。そもそも、レーザーサイトを知らない*3と、何かちらちらしたら死、となってしまいます。それに・・・狙撃時の死に顔が無表情で凄く怖いというのも・・・。*4
ちょっと重箱の隅的な感想になりましたが、この手のTPSの中では及第点以上の十分楽しめる作りとなっていると思います。少佐の華麗な格闘は決まると最高、バトーさんのロケットランチャーもいい感じだし。何分SACなので、刑事ものというかバディもののストーリー運びは高感度高。ゴーストハックを上手く使うとクリアがぐっと楽になるというのも面白い*5
無理して新品でなくても良いですけれど、良質な作品と言えるでしょう。SAC好きならば是非。

*1:Halo2等の完全なFPSが比較対象となっているので、かなり厳しいかも

*2:箱庭クリア型なので、行けないところに落ちたら死、はしょうがない。まずいところは視点をそちらに持っていくと照準が禁止マークに変わるので、行けるかなぁ・・・?と思った時は落下地点に照準を合わせてみよう

*3:ターミネーター2以降、最近は映画で良く出てきますけれどね、レーザーサイト

*4:原作風に言うと「操り人形(タンマツ)かっ!」って感じ

*5:逆に使いどころがキモで、変なところで使ってしまうと、後々大変苦労する