映画 キル・ビル

最近、金を湯水のように使ったB級映画が面白い、なんて思っている次第ですが、キル・ビルvol.1、見る機会がありました。タランティーノの突き抜け系の映画です。
噂通りのイってしまっている映画です。
まぁその、ストーリーとしてはわかりやすい復習劇、なんですが、とにかく主人公のブラックマザーが口を動かす前に凶器を操るタイプの女性で、何かあればぶっ殺してるというリアルGTAな生き様の女性です。ま、復習劇ですから・・・って、説得力も何もないですが(笑。
説得力が無いと言ったら、刀の扱いからモーニングスターをブン回す女子高生、ガンダムよろしく長ドスを背中に携える姐さんとまぁ、良くもここまで、狙ったにせよ勘違いを満載できるもんだと逆に感心してしまいます。
さて。
ではこの映画、どうやって楽しめばいいかというと、ブルース・リーよろしく
Don't think, Feelです。もう見たまんまの馬鹿馬鹿しさを頭を空っぽにして楽しむのが吉です。旅客機の撮影がチーブでも、悪党の師匠がハットリ・ハンゾウって名前で寿司屋でも、業物の日本刀は腕だろうが首だろうが脚だろうがチョンパ、そして吹き出す鮮血・・・映画が始まって1時間もすればトリップ・ムービーを見ている気分になってきたら、この映画は貴方のものです。
しかし、この映画、タランティーノ監督が「アニメじゃ日本で勝負できないから、オレは実写で!」って作ったような気がしてなりません。ある種紅い眼鏡を見た時の感慨に似ています。
リッターどころかガロン単位で血が流れ、しかもVol.2を見ないとさっぱり解らない映画ではありますが、忙しい大人のリフレッシュするための映画、という意味でお勧めしておきます。*1

*1:・・・最近、よしつねはまともな映画を見ていない気がします。それはそれで元・くそシネハンターとしてよろしいとは思うのですが、そろそろちゃんとしたものを見ないと説得力が欠けます、よね?