西部警察SPECIAL

こりゃ駄目だろう…序盤は「おっ?」っと思わせる展開だったのに、後半から西部警察の持ち味である問答無用の力押しが全く無くて、それでいて細かいディティールを拘ったつもりでその設定は滅茶苦茶、正直…どこをどう誉めていいか判らない。更に言ってしまうと一番面白かったのはTVRの事故って事になる…。
まぁ、これじゃあんまりなんで、もう少しだけ書いてみようかと思います。ストーリーの部分は他のサイトでも叩いていると思うので、僕の領域*1である、銃器と戦術、戦略面から行ってみましょう。
まず最悪なのが銃器のチョイス。新団長の鳩村が持っていたのはHKの新型G26、多分カービン型*2のG26Cと思われる…が、そもそもボディーアーマを装備したテロリストをぷっすりいく為の銃なんだけれど…ダットサイト乗っけた位で50ヤードが当たるって全身義体化してるんすか?これははっきり行って無茶ありすぎだろう…。この銃身の短さはCQB*3のためにあるんです。また、ここのシーンが最悪でアリア流して悦に入ってんじゃねぇ。もうそんなものは前世紀だけで勘弁してください。どうせならワルキューレの騎行でも流してください。
銃の扱いも全然なってません。シーガイアを占拠する時の銃口を天井に向けるってのは、まぁ、大人の事情もあるしなぁと思えるのですが、突入シーンで銃を自分に引き寄せるようにして、しかも上半身がぶらぶら、下手すると装填済みの銃を片手でブランブランというどっちが犯罪者でSHOW!!という状態。エアガンだって、シューティングマッチ会場どころか、サバゲーでもあんな奴はいない。いたら厨。基本はロウレディ、銃口を自分の足の前に向けて移動、キルポイントに着いたらハイレディ、視線から絶対に銃口を外さない…というのが基本中の基本、だと思うんですけれど…鼻からスパゲティ賭け、否、カイジの耳針でも勝負できるくらい鉄板で。
はぁ…どうしてもストーリー関連で突っ込んでみたくなってきた。なんで村川透でここまで駄目なんだろう…蘇える金狼*4野獣死すべしがまるで嘘の様…峯尾基三だって、僕の中での評価は決して高くは無いけれども、ここまでクソとは到底信じられないです。どうなってんの!?
うう…他にも書くことが山ほどあるのに、どうしても我慢できませんでした…。つうか、俺の愛する西部警察をどうするつもりだ、貴様?と、ハートマン軍曹に是非一喝して戴きたい。まじで。

*1:「レイヤー」と読んで欲しい

*2:短銃身のこと

*3:Closed Quater Battle:超至近の市街地戦や屋内といった、インレンジでの戦闘方法を指す。近年の歩兵戦闘はその殆どが市街地で行なわれるため、戦術的な重要度は非常に大きい

*4:タイトルは誤植ではない。「蘇る」ではなく「蘇える」なのだ!