エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー ps2

圧倒的なビジュアルで送る、ナムコのフライトシューティングの第5弾です。
今回は前作の神懸かり的な単機による圧倒的戦果から、小隊長という感じになります。
簡単に言うと今までは「オレ、ガンダム的なノリでしたが、今回は「バトーとトグサは援護を、私はアレをつぶす!」というように、ウィングマン*1を使いこなさないと相当厳しい戦いになります。また、敵の量は前作と同じでも、火器の量が全作に比べやや少な目に設定してあるので、適当にロックオンしてミサイルをバラ撒いていると、火器はすぐに無くなってしまいます。ロン毛のシャンプーのように。そのあたりの事情を踏まえた上で、指揮に慣れましょう。
さて、世界観は前作の04と同じようにリアルテイストな世界が中心です。世界情勢も04より、現代の戦闘の雰囲気が漂っています。しかしながら、多少の近未来*2という設定で、微妙な嘘が入っています。ACという事であれば、気にならない程度のものですね。
先に書いた通り、今回は小隊長として、自ら編隊を指揮しつつ自分も攻撃します。04と比べるとノーマルランクでも若干難易度が上がっている気がします。それでも慣れるとさくさく進みますけれどね。ブリーフィングで敵の配置を頭に入れること、目標に適した機体を選択すること、作戦行動中も敵の配置をマップで確認すること、というところかな。
面白いのが小隊の機体編成。僕は基本的に戦力の逐次投入は愚考と考えているので、まだやっていませんが、1番機から4番機を全て異なる機体で編成してぷちエリア88気分を味わう事もできます。
アクションゲームとは言え、ストーリーに触れるのはどうかと思うので、雰囲気だけを。以下はあくまで主観です。うーん、どうも構成は映画的だが、演出・演技がアニメ的過ぎる。特にね、日本語音声や日本語字幕がアニメ的なので、リアルな絵に噛み合わない点が多々あります。この辺は英語音声・日本語字幕に設定すれば多少は緩和できるのでは?と思っています。今回は無線での会話の返信があるので、全て日本語でプレイしていますけれどね。
・・・とまぁ、細かいところをほじくっていますが、完成度は流石にナムコ、戦闘機好きならばお勧めできます。但し、このゲームはシューティングゲームであるという点をお忘れ無く。フライトシミュレータで遊びたいのであれば、他の・・・エアロダンシングエナジーエアフォース、もしくはPCのLOMAC、FALCON4.0など山ほどあります。あくまでエースパイロット体験ゲームという点をお忘れ無く。
最後に、僕がもっとも気に入った点を。今回はARCADEモードが熱い!!僕がエースコンバットシリーズの初期に期待していたエアコンバット*3テイストのモードが非常に面白い。これは素直に楽しんでいます。また、設定が04の設定なので、前作を遊んだ人にはすんなり入れると思います。また、最後の敵は・・・おっと、これは内緒。
とまぁ、こんな感じです。万人向けではないですけれど、飛行機がどうやって飛ぶかを知っている人であれば問題なく遊べるかと思います。出来は保証します。
しっかし、鉄騎もそうだけれど、このゲームもある意味女性プレイヤーはエメラルドより貴重な感じがしますねぇ。どうしても野郎向けです。いや、題材的に。
・・・僕さ戦闘機が好きな女の子って、三次元で見たこと無いんですよね。

*1:デスドリムノートの夢戦士ではなく、僚機のこと

*2:2010年が舞台?でもマスドライバーとか衛星軌道上からの光学兵器ってあと半世紀は実用化されないと思う・・・

*3:エースコンバットのモチーフとなった3Dフライトシューティングのアーケードゲームリアプロジェクタの大型ディスプレイ付きコックピットに乗り込み、時間内に規定の敵機を落とすという実にアーケードらしいゲーム。それから、スティルスボマーやブラックジャックが最新鋭戦闘機も真っ青の機動をするトンデモ系でもある