倉田英之 R.O.D. #10 スクール・オブ・ブック 講談社スーパーダッシュ

50%以上が本好き向け、40%が読子さんハァハァ向け、5%がヲタネタ好き、そして残り5%が羽音たらく先生の挿し絵に萌える人向けです。
今回も何故か番外編です。でもこのシリーズ、番外編で読子さんの駄目っぷりを読んでいる方が楽しすぎる、と思うのは何故なんでしょうねぇ・・・。*1
とはいうものの、今回は一応潜入ミッションという形を取っているので、雰囲気的には#1の学園物のノリにとっても近いです。読みづらいことは・・・人によります。今回は倉田先生の手抜きっぷり・・・良く言えばライブ感たっぷりな書き方をしているので、真面目な人にとってはなんじゃこりゃ読者なめんなあんまりに適当過ぎだろう特に対芳賀線は紙使いの描写になってねぇよちっ・・・となるかもしれません。いや、違いますよ、僕はそんな・・・ちょっと、だけ、ね?
しかし、先に書いた通り、キャラクターが大きく立っております。大好きな読子さんは別格としても、ねねね先生のトバしっぷりやら、紀伊様萌えっ、もぅぇええい!そして、書泉たんハァハァともう、ほんっっっとうにこの人、キャラクター立てるの上手いわぁって絶技、ですね。
話としては、リードファイトの描写と紀伊様と読子さんの絡み、ってところでしょうか。そしてあとがきの後の話。多分、ここだけ書きたかったんでしょう。間違いない。
うーん、シリーズファン以外にはちょっとお勧め出来ないです。番外編だったら#7とか#3の方が面白いと思うし・・・。
万が一にも、紙使いとか女教師25才とか愛書狂と書いてビブリオマニアと読む人、全巻通して読んでみるのも良いかもしれません。アニメの方からR.O.Dに入った人は、多少ギャップに悩むかもしれませんが、メイド服のウェンディたんが見られるのも小説だけです。如何?

*1:いや、理由は解っているんですよ。この作品、ストーリーよりキャラクターの方があまりに立ちすぎていて、シリアスな展開に持っていくのにかなり無理があるんですよね。読子さんソロならば、昔の話をエッセンスにすればまだ何とか、とも思うんですが、それでも今の展開じゃ厳しいです。それより「古書市ごと買い」とかの荒技を披露してくれた方が楽しいです。アニメの方を三姉妹にしたのも、誰かがそれに気付いたんじゃないかなぁ・・・