映画 エイリアン リザレクション

シリーズ4作目になるエイリアンですが、3のあんまり感で、シガニー事態も嫌気がさしていたエイリアンシリーズですが、芝居中はテンションがやや低いか?という感じはしますが、締めるところは締めているし、ウィノナ・ライナーが出ていて好対照といった感じかな?
映画はいわゆるエイリアンシリーズですが、2程の派手さ、テンションの高さはなく、3程訳わからんけど絵だけきれい*1、という悲惨な状況でもありません。
舞台は3から遙かな時間が過ぎてます。リプリーことシガニー・ウィーバーを出したいがためのリプリーのクローンつう、実にご都合的な設定に加えて、ウィノナの演じるコールもご都合主義の産物です。どうご都合主義なのかは、映画を見る人のお楽しみとしておきましょう。ま、このシリーズお約束なキャラですから。
さて、このシリーズの見所は・・・実は、あんまり無いのですが、クローンとしてプログラムされているリプリーが人間的な感情を徐々に顕わにしていくところです。エイリアンのホスト(宿主)として扱われて、全く笑えないギャグをかますところから、自分のクローンのみるも無惨な扱われ方を目の当たりにして火炎放射器をぶっ放す。これ以降からは、リプリーリプリーらしさという部分が楽しめます。お約束・・・人造人間をこき使うところとか。でも、これってマニア受けレベルだよなぁ・・・。
前々作のALIENS*2よろしく、完全武装のマッチョ&イカレポンチ共がオラオラ、揚陸強襲でィヤフ〜!そしてベース沈黙の動体反応ぴこんぴこん、セントリーガン設置で時間稼ぐも上だ殺っちまえアズホーM41Aパルスライフルがバリバリバリバリ・・・裏切り者はさっさと殺られちゃって海兵隊これ皆自己犠牲の元全くあんたは最後まで使えない男だねぇと手榴弾握りあってあぼーん、途中、アーマーを酸で溶かされうわぁ早く早く熱い痛い〜うぉガキ!下水にはまってさぁ大変、リプリーパルスライフルにグレネードフル装填に火炎放射器をくくりつけてクイーンに火炎をしぼばぁ〜〜〜ガァーキシャーメラメラメラメラ・・・何だかんだあって脱出。でもクイーン、しぶとさの証明でパワーローダーとどつきあい、同体で土俵落ちするも物言いがつく前にハッチ開放でお約束の宇宙の塵となれぃ〜さよ〜ならぁ〜リプリーとニュートとビショップとおまけ海兵が助かって良かったね、残るは安堵と爽快感。
・・・何てことは一切期待できません。
銃器はやっつけ仕事、いかにも2を意識して適当にごてごてつけました、というセンスの無さの割には、ハンドガンで両手撃ちやらノンサイト撃ちとかして浮きまくる、SF設定は頑張っていつつもファンタジー、そして落ちはそれってやばくない!?という、強引すぎる方法。
唯一見るべき価値があるとすれば、異様に高い画質のレベル。スターシップトゥルーパーズに張るくらいの高画質、ですが・・・これはBSアナログで見た場合の話であってもともと画面が暗い、DVDが苦手としているシチュエーション。
とてもお勧めは出来そうにない・・・のですが、ウィノナ・ライナーxシガニー・ウィーバーで逝けちゃう人にはお勧めしておくとしか。ウィノナはやっぱりチャーミングだからね。それから僕のように重度のエイリアンファン限定、としておこう。

*1:こう書くと、よしつねは3が嫌いなんじゃないか、と思われるでしょうが、実際はそんなことはなく、2のノリから3へ行くのが納得できず、でも3はカットごとのビジュアルが個人的に非常にキレていると思うので、その点に関しては評価しているつもりです。映画としてもエイリアンとしても駄目だけれど、映像としては評価してます

*2:エイリアン2の原題