とりあえずシミュレートしてみた

えー、いっくら試乗車と言っても全開クレる事なんて出来はしないので、それなりの精度でもシミュレートできれば良いかな、という事でやってみました。GT3で。

  • 検証時の設定
    • RX-7(FC)とインテグラTYPE-R 98specを比較
    • ハンドルはアナログコントローラ、アクセルとブレーキはデジタルボタン
    • 高速コースにミッドフィールド、テクニカルコースにアプリコットヒルをチョイス
    • チューニングは一切無し、コントロールタイヤに履き替えただけ
    • 慣らしなし。取って出しで10週走りタイムを比較
    • トラクションコントロール、アクティブスタビリティマネジメントOFF

まずはFC。まっすぐ走ってくれません。当たり前です。トラクションコントロールとアクティブスタビリティマネジメントはゲームプレイ中でも切っていましたが、コントロールタイヤでパーシャル*1が出来ないとなればこれはもうガムテープデスマッチスロットル版です。しょうがないんで、ブレーキとアクセルを同時に踏み、無理矢理荷重をセンターに落として、ハンドルで挙動を押さえ込むように走ります。苦労の挙句にクリアラップが何とか取れるようになりました。
ミッドフィールドではコース中盤、終盤のヘアピンさえ気をつければ小気味よく走れるのですが、アプリコットヒル終盤の複合コーナーは挙動乱れまくりでまるでドリフトコンペ*2みたいに右へ左へのおおわらわ、車のアクセルが何故ワイヤーで開閉できるか嫌というほど思い知る事になりました。
次にインテRです。こちらは始めこそ切れないハンドリングに悩まされましたが、それもそのはず、アクセルオンでどアンダー、戻せばニュートラルに切れるという事に気が付けば、後はVTEC*3の高速モードで走るだけです。VTECが効き始める6000回転からの加速はターボにこそ追いつかないものの、十分な戦闘力があります。いやはや、流石F1で鍛えたホンダの技術です。VTEC、恐るべし!
タイムアタックでは先に書いたFFの特性通り踏めば曲がらず放せば曲がるという人間心理とマッチした特性は、ミッドフィールドのように高速コーナが多ければそれほど目立ちませんが、アプリコットヒルの複合コーナには絶大な効果を発現します。加えてスロットルガムテープデスマッチのラフなアクセル、ブレーキでも実に安定した走りが行えます。VTECを常に効かせられるように6速のクロス気味のシフトは操作が忙しい分、高回転を常に保つ事が出来ます。
で、最終的な結果としては…。

  • 勝敗
    • ミッドフィールド(高速サーキット) FCがインテRに1.2秒差
    • アプリコットヒル(テクニカルサーキット) インテRがFCに1.1秒差

という、実にわかりやすい結果となっております。
総評としては、見事なくらい車の特性が出た結果であると思いました。スロットルが1/0なんで、ある程度の予測はしていましたが、とにかくFRの「攻めのコーナリング」が使えなかったのが痛いといえば痛いですが、それは裏を返すとインテRのスタビリティの高さの証明でもあるわけでこりゃあ腕さえあればいっくらでも引っくり返るという程度の差しかなく、寧ろABSを考えるとこのクラスでインテRがほぼ最速と言うのは理解できた気がしました。僕の予測としては、榛名、もてぎ両方ともインテRの方がイージーに攻められると思います…いや、当たり前なんでしょうけれども。

*1:所謂ハーフスロットル、いい感じにアクセルをホールドする事

*2:車を横に滑らせながらカーブを抜けていくパフォーマンスの華麗さを評価するという趣旨の競技。速く走るには全く持って無駄と思われる挙動だが、車を高速に走らせた時の挙動を押えたり、雨などのスリップ時の危機回避等、応用範囲は大きいと思う。また、実際に乗ってみると解るが、80km/hでコーナに進入した車がその勢いで真横になり、視界の集中線が真横に流れる様は正に壮観である

*3:ホンダエンジン必殺の機能。簡単に言うと、ピストンの密閉状態を保つ時間を長くしたり短くしたりする機能。低回転時は密閉時間を長くして、エンジンの力を効率よく使用し、高回転時は密閉時間を短くして、エンジン効率を度外視してエンジン出力を高める