殺られる前に撃て! 地上最強のエキスパートチーム

今回の獲物は『クライムファイターズ』『GIJOE』(両方ともコナミ)です。昔のアーケードの作品。
最初はクライムファイターズ。たぶんこれ、有名なバディ物(バディ物とは、刑事コンビの活躍を描くドラマ。北米では大量に作られている)である、マイアミ・バイスを意識した白人と黒人のコンビが、誘拐された金髪美女を救い出すという『ストーリーとしては王道』、なんですが…その方法が『自分の体ひとつ』という、如何にもアメリカン・ウェイな作品です。これがリリースされた時はパンクが流行っていた時で、とにかく出てくるのが『あまり健康的でなさそうなパンクにーちゃん』とか『どう考えてもタイムスリップしてきたようなジェームスディーン失敗ナイフ使い』に正義の名の下に鉄拳制裁をしつつ、組織のボスの下へ突き進むゲームです。
醍醐味としては、相手がダウンしたとき『KICK!』と表示される点。そう、文字通り落ちた相手に止めを刺すべく蹴止(シュート)の嵐です。卑怯だなんだ言っていたら、このクライムシティーで生き残ることは出来ません。それにゆでたまご先生の拳闘士マサルでも『相手に止めを刺さずに、より苦痛を与え続けるのか!』というちょっと歪んだ教えをきっちり守ります。
次にこのゲーム最大のイベントは獲物、つまり武器です。それも『ナイフ』『鉄パイプ』『ハンドガン』と、いきなり最後の武器のレベルが上がっているのですが、あまり気にしないこと。普通の刑事物ならば、相手の武器を奪ったならば無力化して拳のぶつかり合いになりますが、ここはクライムシティー、そんな甘っちょろい事では5秒と持ちません。積極的に有効活用しなければ明日は我が身、無残な屍を晒す事になります。ナイフや鉄パイプは、ヒットした瞬間に落ちるので、すかさず蹴止です。
そして、怪しいコートメンからハンドガンを奪取した瞬間からSHOW TIME!、この世は全て君のものだ!マガジンが空になるまで、撃って撃って撃ちまくるのだ!(実際には弾切れは無いけれども)。ハンドガンさえあれば、中ボスクラスの敵どころか『ラスボスクラスでも必殺兵器』というゲームバランスもへったくれも無くなる素敵な仕様のゲームです。
しっかし…クライムファイターズといいつつ、どっちかっつーと『積極的にクライム』いやいや、むしろ『クライムラバーズ』としか見えない主人公たちの活躍は一見の価値アリです。
うーん、書きすぎたので「GIJOE」は次回。