イニDゲーム、貴方ならDotch!

アーケードゲームのお話。セガのイニシャルDアーケードとほぼ同時にリリースされたタイトーバトルギア3、どちらもいいゲームで目指す方向がほとんど同じだが味付けがまったく違う。
セガのイニDは名前の通り、イニDの世界に入り込んでドライバーとして原作の主人公(いまいち影が薄いけれどね)、藤原拓海をはじめ、数々のライバルとのバトルを楽しむゲーム。原作とほぼ同じシチュエーションでのバトルが光るゲームです。
一方、タイトーバトルギアはリアルさを前面に押し立てたゲーム。車の性能や現実に即したスピード感、ハーフスロットルによるアクセルコントロールで基本的にはタイムアタックにいそしむストイックなゲームです。
どちらもそれなりの味があるんですが、どうもイニDは現実離れした挙動が肌に合わずに二ヶ月ほど遊んで撤退しました。逆にバトルギアはいまだに定期的にプレイしている。理由はいくつかある。
まずイニDはプレイデータを保存するカードがあるんだけれども、プレイを重ねていくと「パワーアップ」という要素が出てきて、対戦などで完全にバランスが崩れる。バトルギアも同じようにプレイデータを保存する「キー」(本当に鍵の形をしているぞ!)があるが、これが純粋にプレイデータを保存するもので、ドレスアップの要素はあるが車自体のパワーアップは一切なし、キーを買って選んだ車種の性能を全力で活かすしかない。このシビアさがいい。
ゲームの味付けの差も大きい。イニDはどう考えても「200kmでも300kmでぶっ飛ばしている」という表現だが、バトルギアは「200kmは200km」という表現をしている。イニDはバトルを楽しむゲームだから、ワンミス程度は取り戻せるが、バトルギアタイムアタック、対人の場合もワンミスで確実に負ける。
車の操縦性の差も大きい。イニDはハンドルをぐるぐる回す感じで、絶対にスピンをしないが、バトルギアはちゃんとスピンをする。ライン取りでタイムが変わる点は同じだけれども、イニDはアクセル、ブレーキは基本が踏みっぱなし、バトルギアはハーフスロットルやソフトタッチブレーキを使いこなさないと速くならない。
どっちがいいかは、本当に好みの問題だが最終的に目指すところは実は同じ。「頭文字Dの世界をどこまで表現できるか?」
ちなみにイニDもバトルギアもちゃんとミゾ落としができるぞ!
さてカーレースゲームの話題、もう数回続けるつもりである。