サーキットのイグアナ

今日は朝もはよから、カートに乗りに行きました。
あ、カートと言ってもかなり本格的で、メットもグローブも必要ですし、当然、半袖小僧はゲラウト!ナウ!というものです。


レガシィをゥラーーーーーーーンッ*1っと飛ばして、やってきたのは北千住。
タイムズスクエアにあるシティカートです。
時刻は10時丁度、曇天ながらも降雨無し、ちょっと眠い。



駐車場に車を入れると、いきなりインプレッサWRXが急停車。
よしつねさぁん、乗ってく?*2
今回、カートに声を掛けてくれた会社の同僚である。おおお、ちょっとだけでもインプレッサに乗れるとは! インプレッサは流石に硬めのセッティングで、やっぱりいいなぁ欲しいなぁと思いつつあっという間に降車。

では早速、セッション毎に開設してみましょう。
とりあえず予選という形でガンガン練習走行、そのタイムで本線のクラス分けです。


● 走行前ミーティング
この手のレースイベントでは必ず行なわれる。
肌の露出が無い様に長袖、長ズボン、それからヘルメットにグローブ着用*3と注意される。それから、カートに乗り込む時の注意。
カートは想像以上に平たく、しかもフレームがむき出しになっている。カートに乗り込む時に、フレームの間を跨いでいると、足が挟まれるかもしれないので、乗り込む時はシートを踏む様に乗り込むという注意も受ける。
それから、セッション条件の5分1セッション、チェッカーが振られたら1ラップしてピットインなどの基本的な説明が行なわれる。
最後に主催者から、予選ラップで3クラスに分けるとの発表。
戦略的には、ギリギリ初級クラスに入って流す、としたかったんですが…。


● 予選セッション#1
使用カートは6号車。
とりあえずコースをまったり流す、と思っていたんですが、今回誘ってくれた人がエライ速さで引き離しにかかってきたので、負けじと7割方…と余裕をかましていたら、どんどん引き離されて、気が付けばマジ。
本当にこれ、予選セッションか? という勢いで皆、攻めまくる。
こっちはライン取りもままならないのにぃ、と思っていると後ろからまた…!
とまぁ、カートに慣れるので精一杯、という状態。
チェッカー*4も見忘れて、2周余計にラップしてしまう始末。初心者が舞い上がっている時によくやるアレである。
そして、パドック入りすると…やばい、握力が全然無い。これってもしかして、アレですか…?


● 予選セッション#2
使用カートは8号車。
8号車は素直なハンドリング。6号車に比べて適度にアンダー気味で走りやすい…が、そろそろ握力の限界が来る。
ライン取りは大体練られてきたが、どうしてもインフィールドの複合コーナーで突っ込みすぎてしまい、ここでタイムを大きく落としている。立ち上がり重視のライン取りをつかみたいのだけれど、直前のコースがアクセル踏みっぱなしでクリアできるので、どうしても突っ込み気味になってしまう。
代わりに最終コーナーの全開ラインが見えてきたので、複合コーナーは他の人のラインを参考にするとして…なんて考えていたら、第一ヘアピンでスピン。
第一ヘアピンはすぐさま第二ヘアピンに続いているので、減速タイミングを間違うと簡単にスピンしてしまう。その事は理解できているんですが…タイヤがタレてきているのをすっかり失念。10周以上もドリフト気味に入れば、あっという間にカートのタイヤなんてタレます。


● 予選セッション#3
使用カートは2号車。
マシンは良い。加速も伸びも良いんだけれど…よしつね、もう完全に手アンダー*5状態で、とりあえずラップタイムだけ叩き出そうと、体力温存策に出る。
しかし、複合コーナーでスピンするわ、最終シケインでタイヤバリアを削るわでかなりぼろぼろになりつつも、なんとか34秒台にタイムを持ち上げる。
ラップアタックが終了した後は、もうほとんど惰性で走るというか…豆腐屋ドリフトモード*6に入る。
ウケは取れるだろうけれど、タイムは全然削れない、全くもって建設的でない走り方をしつつ、予選セッション終了。


● ミドルクラス決勝
何だかんだで、最後のタイムアタックが効いてしまい、ミドルクラスの5人中4番手という、実に不利なポジションから走行開始。
ちなみにクラス分けは初心者クラス、ミドルクラス、大人気無いクラス*7と実にナイスなネーミング。
ファイナルは7分間走りっぱなし。こ、コロす気ですか?
手アンダーも限界にきていたが、もうひと頑張り。最後の相棒は8号車。悪くない。
決勝はグリッドスタート*8。カウントダウンもグリッド正面の電光掲示板で行なわれ、否応無しに盛り上がる。そしてスタート!
第一ヘアピンで団子状態、こりゃ抜くには危険すぎると思い、とりあえずポジションキープで3ラップ目から攻めだす。インフィールドの複合コーナーのライン取りも大分立ち上がり重視に変更できて、最終シケインから直線までの全開!ベストラップ!よし!この調子だっ!
だがここで、勝負の女神にそっぽを向かれました。
直線からのブレーキングが僅かに遅れ、後ろを流したまま第一ヘアピンに入ったまでは良かったのですが、リアがタイヤバリアにヒット。
ごふっ…このえぐる様なバケットシートの入り方は…とにかく痛てぇ!
腕をだらんとした時の、左ひじのある位置の丁度裏側のアバラにバケットシートが思い切り当たり、息を吸うだけでも痛すぎる。ましてや、今までのように強引に腕力で車をねじ伏せようものなら右コーナーに入る度に脂汗がリッターで吹き出る。痛い、痛すぎる、埼玉銘菓十万石饅頭
…とはいえ、遊びだからこそ命懸けという、相変わらずお馬鹿フルブーストでアドレナリンバースト状態、本当に三十路でいいのか?勝負まっしぐら、なるほど車好きなよしつね、40秒まで落ちたラップを35秒まで戻しつつ、何とか順位キープで完走。
やっとの事で、カートから降りましたが、泣いてイイヨと言われたら、間違いなくオンオン泣いていた。痛みで。


● 勝負が終わり…
会社の同僚は、明日、野球の試合があるとの事で、併設されているバッティングセンターへ直行。凄まじい体力…と思っていたら、「握力無くって、バット飛ばしそうだった。でもこれ。」と、ホームラン賞をゲット。
賞品は何?と聞いてみると…。
「バッティングセンター利用券(12回分)」
…………………。orz
実にナイスなキャラである。
その後、利用権を無理矢理消費するべく150km/hに挑戦*9、かすって力の無い笑みを浮かべつつ、ぼろぼろになってコーラをやりつつ、会話モード。


ちょっとびっくりしたのが、今回の面子の幅の広さ。
一番驚いたのが、PSPの某ゲームの音楽及びエンディングテーマを歌うかもしれない、という人。何でも今、選考段階との事。
具体的なゲーム名は教えて貰えなかったけれど…ありあわせの情報から総合すると、多分これ*10


本当はこの後、食事でもっとレースやゲームの話をしたかったんですけれど…アバラの痛みが治まらなかったので、主催者さんへお礼と次回開催希望を伝え、会社の同僚を北千住の駅まで送り、解散。
いやぁ…大人気ない、実に大人気ない良い一日だった。
でも、久しぶりに何もかも忘れて楽しめた…。
アバラの痛みはお持ち帰りだったけれど。*11

*1:マフラーをヌケのいいものに変えているから、ボクサーサウンドが思う存分堪能できるのですが…やっぱり、ちょっと音でかい、かなぁ

*2:実は、よしつねが車を止めた場所はタイムズスクエアのかなり手前で、その先数百メートルにサーキットがありました

*3:ヘルメットとグローブ、カートの場合は貸し出ししてくれる、が、メットはともかく、グローブくらいは用意したほうがいいかもしれない。貸し出しされるメットも当然、剣道の防具よろしく…後は、推して知るべし

*4:サーキットと名の付くところでは、どんなところでも「旗」が振られる。これは、コースの状況に応じて、色々な柄の旗が振られるのだけれど、基本的な3種類を覚えておくといいかもしれない。まず黄色一色の旗はイエローフラッグ。コース内で障害となる物がありますよ、注意!という意味で追い越しが禁止されスローダウンしなければならない。次にレッドフラッグ。これはレースを中断しなければならないほど深刻な障害が発生している、中断!という意味で追い越し禁止、スローダウンの上、ピットに入らなければならない。そしてチェッカーフラッグ。これはレース終了を意味していて、これが振られた後は、スローダウンの後にコースを一周してレース終了となります。尚、以上の解釈はサーキットによって異なる場合もあるので、走行前ミーティングはちゃんと聞こう

*5:車を走らせようとしたラインから外側になってしまうのが、アンダーステア。手アンダーとはドライバーの方が「腕力不足で曲げられなくてアンダーステア」という、とっても情け無い状態…ではあるのだが、パワステも付いてなくてφ25のちっちゃいハンドルを曲げるのは、思いのほか、握力と腕力を必要とします

*6:実際、オンロードではドリフトは加速に移るのがワンテンポ遅れるし、タイヤの消耗も激しいし、ドライバーの体力も削るんで良い事は殆ど無いらしい。見ていてカッコいいけれど。例外は悪路を走破するラリー。基本的にブレーキをかけると車が曲がってしまうため、先に車を流してしまった方がコーナーの脱出速度を稼げるとの事。ラリーで思い出したけれど、ラリーではパワステも壊れる。そうなるとパワステ無しで走る事になる。WRCではサインツを除き基本的に痩せ型の人間が多く見受けられるが、やっぱりパワステ無しであんな悪路を走るだけあって、すげぇいい体していたぞ、とはラリージャパンを見に行ってきた幸せ物の友人の談でした

*7:おとなげないクラス。流石にいすゞの走り好きな方々ばかりでした。ラップタイムも平均33秒台、こりゃかないませんよぉ…

*8:予選セッションはピットスタートと言って、ピットレーンから一台ずつカートを走らせるのだけれど、決勝はF1みたいにグリッドで止まり、オンユアマーク、ゲットセット、ゴー!で皆一斉に走る

*9:当然、バットを振る度に激痛で、球筋を見るなどと言う気の効いた小細工は出来ませんでした

*10:http://www.hudson.co.jp/gamenavi/psp/rengoku2/

*11:これを書き込んだ時点で、大分痛みは引いて、普通にしている分には問題無さそうです。話すとちょっと痛い。せきをすると死ぬほど痛い、ですけれどね