マトリックス・リローデッド

実はしっかり見ていなかったマトリックス・リローデッドをスターチャネルで流していたので見てみました。
…皆、イマイチって言っていた理由がよっく判りました。
何と言ってもあれです、前作マトリックスと比較してあまりにファンタジー入りすぎてない?という点。どーもやりすぎ感がむんむんしていて、どーにも…。
前作マトリックスはそこはかとない社会的なテーマがあるように見えて実は娯楽大作、という雰囲気が実に良い作品でしたが、リローデッドは見るからに何も考えていない。…と、思えるのは何故でしょうかねぇ。確かに、救世主として目覚めつつあるネオを描くには、こうした前作以上に派手な演出も必要ですし、バックボーンを語ってばかりじゃ濃いお客しかついて来れないし…というジレンマは解りますけれどね。
それでも流れっぱなしアクションで食傷気味というのが正直な感想です。ネオとトリニティーのラヴラヴ加減はまだよしとして、モーフィアスの演説はやりすぎかと。というか、どうもしっくり来なかった…。
唯一アクション以外に面白いな、と思ったのはソースとの問答。実は何にも考えていないんだろうけれど、深読みすると結構面白いなぁと。しかし、新世紀、2003年にもなって死と再生というテーマは多少の古臭さを感じます。
アクションの見所は…やっぱり、予言者(預言者)との会合の後の、ネオの棒術からスミス柱とモーフィアスvsエージェント・スミスの高速上でのバトル、かなぁ…。
いずれにしても、ラストシーン近くでげんなりしたのは久しぶりです…。
やっぱり、季節ものは旬を過ぎるとだめ、といういい例かもしれません。
ネオのファッションセンスは凄く良いと思うんですけれどね。