煽り上手

僕は大型筐体のゲームが大好きなんですが、その中でも廃れずにコンスタンスにリリースされている『ガンシューティング』が好きなんですよねぇ。
しっかし『銃を撃つ』という全共通のシチュエーションながら、これほどバリエーションに富んだストーリー展開が楽しめるゲームはガンシューのみです。ある時はハイテク装備満載の刑事、魔境に迷い込んだカップル、人質救出の為の特殊部隊員、凶悪サイボーグを狩る賞金稼ぎ、ルパン三世ゴルゴ13ヴァンパイアハンター、ニンジャ(not忍者)、コンバット越前ウィリアム・テル、マガジンが空になるまで車にバレット叩き込む中年etc.etc.…。
個人的に好きなシチュエーションはやはり特殊部隊物が大好きですね。この辺は特にタイトーが上手い。ガンシューのスマッシュヒット、オペレーションウルフシリーズ。ガンシューで自ら移動できる概念を取り入れたガンバスター(曲がる光学兵器やライダーキックで宇宙怪獣をぶっ壊すアレとは違います)。エイリアンをモチーフにして、4種類の特殊弾頭を切り替える戦略的なプレイが楽しいスペースガン等があります。
そのタイトーでお気に入りなのが『UNDER FIRE』。町を襲うテロリストを一掃するというシチュエーションのゲームです。1トリガー3発発射、いわゆる3点バーストというプロっぽい仕様(現実のプロは『指切り』といって、フルオートの発射数を自分で制御します)。
敵は2D実写取り込みで微妙に合成が甘かったり、3点バーストと言っても、制御できる速さじゃない(本物の普通の3点バーストはパンパンパン、って位の早さ、このゲームはダララッととても早い)のであまり意味が無いとか、粗はそれなりにあるのですがこのゲーム、とにかく煽りが上手い。特にパワーアップ要素であるフルオートをゲッツしたら『Auto machinegun power, Fire! Fire! Fire!』、いわゆるボムであるショットガンの弾丸を取れば『You got a shotgun, Fire! Fire! Fire!』と、ネイティブ英語でとにかく撃て撃てと煽ります。ガンシューの鑑ですね(笑。
最近の流行は『バレットタイム』やら『タイムスライス』と言われるアレですね。任意でスローモーションをかけて自分だけ普通に動けるマトリックス撃ちです。少し前まではチョウ・ユンファアントニオ・バンデラスの両手撃ちでしたが。
とまぁ、多分に映画やアニメ、漫画の影響を受けまくるガンシューですが、それだけにシチュエーションが多く、特徴がはっきりして誰でも遊べるのもガンシューです。
僕の一押しは、ぎりぎりまだ遊べるものでは、ナムコの『クライシスゾーン』。先ほどのUNDER FIREが3点バーストならば、こっちは40連マガジンをフルオートで2秒とかからず撃ちつくします。速さを表現すれば『がーーっ(Reload!)』という感じ。それに加えてペダル操作により『隠れる』事で戦略性が一気に上がります。最新ではバーチャコップ3…と、言いたいところですがバーチャコップシリーズはゲームとしてのカタルシスがいまいちな玄人好みなんでお勧めはちょっと。
最後に僕が好きなハンドガンを。ちょっと知識のある人はCz75ファーストモデル、と書かれると思われますが、それはガンスミス・キャッツの読みすぎです。僕としてはプロのツールとして信頼性の高いSIG P226です。三階建てスライドがかっこ悪いとか言われてますが、やはり銃は洒落っ気でなく精度と信頼性でしょう。