対応させりゃあいいんだろ!

と、バクーを初めて相手にしたキラみたいですが、今回はP2Pの話。いわゆるファイル共有とかファイル交換の話です。
事の是非とか法律問題は他でいくらでも語られているし、今更感があるし、そもそも『この文章を書いている奴の脳がイリーガル』なんで、現実的対応って奴を語ろうと思う。
音楽業界やら映画業界、果ては出版業界まで取り込んでいるP2Pの進歩なんだが、問題は各コンテンツメーカが現状のリリース方法では消費の異様に早い現状に対応できていない事を改めて証明したことにある。
時間をかけて生成して魅力的なものを提供する、その段階で対価を求めるという旧態然とした提供方法は、メーカ自身が『リリーススピードを可能な限り速める』という自滅方向へ向いた頃から成り立たなくなるのは解っていたけれどもネットの発展をなめすぎていたと思う。それ以前に半世紀以上も前の法律で、30年以上も前の商売形態を維持しようというのは、過去の亡霊に縛られたというか…老廃物生成機となった老人が多すぎるんだと思う。
さて、では現実的な対応とは如何なるものか?
まずは低クオリティコンテンツ複製の合法化。音楽ならAMレベル、映像ならばVHS3倍で合法化する。それからとにかくパッケージ価格を下げる。特にCDは一枚1,000円以下が理想だが、1,500円くらいまでが限度だと思う。出版は再販制度を何とかして、新書でも一定期間後にオープンプライスを導入する。
現状で対応できつつあるのがコンピュータソフト業界。いわゆる限定版って奴。それからダウンロード販売って奴かな。
結論としては『品質の差異で売れ』って事と『潰せない流れは取り込め』って事です。とにかく音楽、映画業界は消費者をなめすぎている。今、ピンクレディー山口百恵のBOXが売れているのはノスタルジーだけじゃなくて『高品質である』点が大きいと思うよ。
アニメ業界を御覧なさい。テレビ放送を幾ら交換されても海賊売りをしなければ目くじら立てないのは『限定版で最低数を確保』することに一定の成果が上がっているからであり、ここのユーザは『高品質で付加価値があればとりあえず押さえる』という商法を確立しているからに他ならない。
銀行じゃないし、人気商売なんだから努力は必須であると思う。